激愛
「りゅ・・龍さん起きてたの?」



「ああ、俺の大事な抱き枕がもそもそ動いてたから自然と起きた」



「だ・・・・抱き枕ってもしかしてあたしのこと?」



「瞳以外に誰がいるんだよ?それより今何時だ、まだ早い寝てろ」



そう言って背後から抱きしめる龍さん



よほど眠いのかすぐ規則的な寝息が聞こえてくる



抱きしめる龍さんの手のひらにそっと触れるようなキスをした



何故だろう?たぶん無意識にそんなことをしたのは愛しくてたまらなかったから・・・



躰を重ねたことで愛おしさが増す



そっと寝返りを打つと目を閉じた端正な顏



こうして寝ていても龍さんはカッコいいしまるで眠れる森の王子様?って感じ




肌は男の子なのに驚くほどつるつるで・・・



龍さんの行動のひとつひとつがあたしを嫌ってほどときめかせるんだ



「ふふっ・・・可愛い、大好き」



そっと触れるようなキスをするとくるりと反転する身体



「へ?な・・・なに?」



「ったくそんなに俺を煽ってどうする?ちゃんと責任とれよ」





にやりと口角を上げると、顎をしっかりととらえられる





濃厚なくちづけを合図に甘い時間が再び始まろうとしていた






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