激愛
「本当にこれでよかったのかな・・・?」



「よかったんだよ・・・よかったって俺は思いてえ、いずれにせよいつかはあいつが知らなきゃいけないことだ」




「でも・・・隼人はまだ4歳なのに」



「瞳の弟だろうが!あいつはお前が思ってるより小さい体で色んな事頑張ってるぞ」



隼人を美由紀さんのもとに連れて行った数日後、いつものように笑顔で保育園に行った隼人



今日は龍さんのお母さまが昨夜泊まったこともあって車で送って行った



龍さんのお母様も逢わせた方がいいという考えだったので昨日対面となったんだけど・・・



心を閉ざしてしまった美由紀さんはあたしと暮らしてた頃の面影はまるでなくて雰囲気ががらりと変わっていた




一目見た印象は余計なものが取り払われ憑き物が落ちたよう・・・




まるで少女のような笑みを浮かべる女性へと変貌していた



隼人はいつもと違いその日は緊張していて顔が強張ってる



傍で見ているあたしにも緊張が移ってこっちまで緊張してしまう




病室に入った隼人はじっと美由紀さんを見て固まったまま・・・




最初に口を開いたのは意外にも美由紀さんのほうだった



「みいちゃん、その子・・・・だあれ?」




不思議そうな顔で龍さんの母親である美也子さんにそう尋ねていた
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