激愛
「お前、名前は・・・?」



「村井直明って言います!龍一さん直って呼んでください」



茶色の短髪の髪、切れ長の目のイケメン君は眩しいほどの笑顔を浮かべるとそう答えた



龍一さんと話せるなんて夢のようだとかなんとか話は尽きずしばらくこの男のマシンガントークが続いた




おいおい!いつまで続くんだよ?勘弁してくれよ悪い奴ではなさそうなんだがな



そう思った俺は苦笑いを浮かべながら本題を切り出した



「さっき言ってた朱実に似た女って?直は一体どこで見たんだよ」



「あ~先週の金曜日っすよ駅前で見かけてあまりにも似てるもんだから俺、思わず後つけちゃったんですよね」



「そうか・・・・で?後付けたんならその女、駅前からどこに向かったんだ?」




「スナックとか居酒屋を抜けたところにあるホテル街に男とふたり消えていきましたよ、しっかし似てたよなあ~龍さん朱実さんって妹とか姉さんとかいるんですかねえ」




姉?妹・・・・?そういえば俺たちってあいつのこと何も知らねえんじゃねえのか



でも直が言うには見かけた女は金髪だったって言ってたな?さて一度あいつのこと送ってって後付けてみるか




俺は朱実を送ってったことは一度もねえけどまあいいか・・・・めんどくせえけど・・・



まあそう思う最大の理由はどうもあいつのことを好きになれないから




俺の勘が外れていなければもしや金髪女と朱実は同一人物?そんなありえないことが頭を駆け巡っていた
< 60 / 538 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop