激愛

「じゃあここでいい、あたしの住んでるマンションここだから」



「あ・・・ああ、じゃあな」



「朱実さん！またあした気を付けて帰ってください」




俺たちは朱実のことを調べる為神龍お抱えの運転手と一緒に直と俺の三人で乗り込んだ



普段は総長である総一郎か喜一が乗り込んで車で送り迎えをしているようだが・・・・



車に乗り込むなり俺が乗っていたのにかなり驚きびっくりしていたようだ




今日は偶然神龍傘下の族の話し合いがある為俺が買って出た



総一郎は俺が朱実を毛嫌いしているのを薄々わかっていたのか少し驚いていたが・・・




「龍がいれば安心だな・・・・頼むぞ」



そんな蕩けるような顔をして俺に頼んできた




あいつのことを調べることは総一郎には言ってねえ




俺と直しか知らないことだ、俺の心配が杞憂になればいい



直が見た朱実とよく似た金髪の女とあいつが同一人物・・・・





そんなことありえねえはずだが・・・・



嫌な予感しかしねえのはなんでだ？そんなことを思いながらマンションのエントランスに消えていくあいつを見送った