激愛
くそっ・・・・今、警察に捕まるのはやべえな



そう思った俺はゆっくり立ち上がるとその場を後にした



取りあえず喉渇いたな・・・・




「・・・・つ!これも全部総の女癖が悪いからじゃねえかくそっ・・・」



俺はそう捨て台詞を吐く



溜息をひとつ付くと取りあえず遠くに見えた公園らしきところに行くことにした



信号を渡り公園に入ろうとすると入り口でちゃらい男達の集団と肩がぶつかる




謝ろうしてと振り返ると男達は俺に向かって骨が折れた慰謝料を寄越せと言ってきた




はあ?ったく・・・・なんでこんなのにばっかり今日は絡まれるんだよ




「すまん、悪かったって言ってんじゃねえかよ」



「それが人に謝る態度か?むしゃくしゃしてたからちょうどいいぜお前たちやれ!」



10人くらいの男達が俺に喧嘩を吹っかけてくる



流石の俺も今さっきの乱闘で体力を使い果たしたばかり



俺は黙って殴られ続けた、朱実が何か怪しいって感じていたのに言い出せなかった



これは俺に与えられた罰だ・・・殴られている最中俺はそんなことを思っていた




気が付けば周りには誰もいなかった・・・俺はゆっくり立ち上がるとふらふらと歩き出す





すると急に意識が遠くなり倒れていたところは瞳のマンションの駐輪場だった
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