Last☆boy ~ある日突然の同居生活~
重々しく受信画面を開く。
┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴
Frоm 沙織ちゃん
もう、こうなったら、
わざとその遅い電車のってもう一回話しかけちゃえ!
もう、知り合いなんだし、前よりも全然話しかけやすいでしょ!
┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴
その案は私も考えた。
話しかける勇気は確かに出るかもしれない。
でもそれよりも、
偶然を装える自信がないのだ。
たとえ、遅い時間の電車にわざと乗っても、
会ったときに、驚いた表情をできる気がしない。
┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴
Tо 沙織ちゃん
うん、ありがと!
考えとく!
┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴ ┴─┴
私はそれだけ返しておいた。