Last☆boy ~ある日突然の同居生活~
心なしか残念がっている自分がいる。

ダメだ!
沙織ちゃんだって真剣に考えてくれたんだから!

でもやっぱり、残念なのには変わりない。


私はその日、一日中、携帯を抱きしめていたけど、
結局、裕也くんからは返信は来ていなかった。



何度も更新ボタンを押しても
変化の無い画面に私は顔を膨らませてしまった。



「ただいまー」

次の日の早朝、お母さんの声。

昨日は一日中、残業だったらしい。


「お母さん、おつかれさま」

「いーえ」

「最近、忙しそうだね。」

「うん、今が山場だからねー!
そうだ。前、言った赴任の話、濃厚になってきたから。」



「え!?それ、そんなサラッと言うこと!?」


「だって前から言ってたじゃない」
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