Last☆boy ~ある日突然の同居生活~
帰り道。
結果が気になって仕方ないらしく、
今日は沙織ちゃんも一緒だ。
道中、誰もいない公園のブランコに2人で座った。
「返事来ないね」
「うん、来ないね…」
公園にはブランコが揺れる地味な金属音だけ。
ブー ブー
「メール!?私、バイブにしてたっけ?」
そう言ってポケットに手をのばす。
「ごめん、美咲。私。」
「あ、りょーかい。」
「げっ…」
「どうしたの?」
「今日から、家庭教師だったんだ…」
「家庭教師!?高2なのにもう抜けがけ?」
「親が気合い入ってるだけだよ!とにかく行くね?」
「うん、分かった。頑張って!」
「ありがと!返事来たら言ってね?」
「もちろん!」
私は公園に一人になってしまった。