Last☆boy ~ある日突然の同居生活~
「あ、俺?」


驚いた様子の彼のひとみに私が映し出される。
思ったより低い声に私の鼓動は高鳴った。


「はい、そうです。」


「なに?」


「あのー、今日も寒いですねー」

「え?」


わ!何言ってんだろ私。
何話していいか分からないからって、さすがにこれは…


「いや、何でもないです。」

「ふーん」


あ、会話終わっちゃった。

落胆する私に、


「その制服西高だよな?」


話しかけてくれる彼。

「はい!」

嬉しくてつい大声で返事をしてしまった。

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