犯罪彼女


ピンポーン

せっかく何の仕事もなくサクラちゃんと一緒にいられるのに、誰かが来た。宅配便とかならいいけど、招かれざる客だったら嫌だな。千葉ちゃんとか須磨くんとか。

ピンポーンピンピンポーンピピピンポーン

リズミカルにしつこくインターホンが押される。なるほど、これは確実に千葉ちゃんだ。

「…出てくるよ」

少し憂鬱になりながらドアを開きに行った。

今日に限って何の用なのだろうか。
早いとこ用事を終わらせて帰ってもらおう。
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