犯罪彼女



「ふふっ」

一人暮らしの我が家の三階。防音工事が行われた部屋。

そこに手錠と首輪をつけた女子が二人いる。

そのうち生きているのは一人だけだが。


「さ、食え」

一日一回。
今日のご飯はドッグフードだ。

人間として扱われていなくても文句どころか反抗的な視線すら向けてこない。
俺の調教の賜物だ。


愛らしい、俺のペット。
だが調教が完了した時の満足感はとっくに薄れていた。


だから、そろそろ新しいペットが必要なんだ。

俺が目をつけた新しいペット。

ああ、楽しみだ。

……楽しい楽しい調教の時間が、また始まろうとしている。

< 152 / 256 >

この作品をシェア

pagetop