犯罪彼女



カランと音を鳴らしながら、店のドアが開く。
中に入って来たのは好青年だった。
彼は優しそうな笑顔を浮かべながら入って来た。
当然知り合いではない。

「あら、いらっしゃい」

「どうも」

彼は流れるように自然に、私の隣に座った。

「ほのかちゃんの知り合い?」

「ううん、初めて……だよね?」

今は頭が回らない。男性に一応確認しておく。
男性も頷いてくれた。

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