犯罪彼女

「……?」

千葉の家のドアを開けた。鍵はついていたが、気にしない。

ベッドに脱ぎ捨てられたままのパジャマ。物で溢れるテーブル。

珍しく、いつも整理整頓を徹底している千葉の部屋が散らかっていた。



テーブルに置かれたままのノートパソコンに電源を入れる。

画面にはここ最近起きた、背中に神と刻まれた被害者のことについて書かれた文書があった。

データ消えてなくて良かった、と安堵する。
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