犯罪彼女
「ん…」
朝8時。
千葉は身じろぎしながら目を覚ました。
今日は先輩に無理を言って、仕事を休ませてもらったから、ずっとこいつといられる。
「…すーちゃん!?」
「おう」
「え? あれ? 私確か…」
開眼早々困惑している千葉の頭に手を置く。
なんか昨日より元気だな。
「無事でよかった」
「……。
夢じゃないよね?」
「当たり前だ」
千葉はほっとした表情の後、いつもの笑みを浮かべた。
「お腹空いたから何か作ってよ」
「雑炊なら」
「雑炊は嫌。あと、お粥もね」
「……うどんでいいか?」
「うん」
注文の多い千葉の為に、俺はコンビニまでうどんを買いに行かなくてはならなくなった。