犯罪彼女
「私としては君に助手を勤めてもらいたいけど」

「俺は三つ目を選ぶ」

「そう? よかったよかった」

女は笑った。
全く気持ちのこもっていないその笑みは、俺の笑みと同種だ。

「私の名前は千葉ほのか。情報屋を営んでいる。
よろしくね、舞島吾郎さん」

俺は口角を上げた。

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