犯罪彼女
「あはは、面白いこと言うね!

私は君が嫌いなの。今まで一緒にいたのはからかうためだ。それ以上の気持ちは何にもない!
肌を重ねた夜を思い出すだけで吐き気をもよおすよ!

そんな君と、どうして一緒にいなきゃなんないのさ!」

千葉がポケットからナイフを出し、俺の皮膚を斬りつけた。
胸ぐらを掴んでいた手から血が流れる。

「楽しかったよ、それなりに。
必死になる君も、愛を求める君もすごく滑稽だったね」

俺から少し距離を置き、ナイフを向けてくる。

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