犯罪彼女
「殺し合いも久しいね。学生時代からしてないもん」

「……本気なのか?」

「あははは! その顔が見たかったんだ! 何年も何年も、我慢してきた甲斐があったってもんだよ!」

楽しそうに笑う。

自分の心が冷え、その後に燃えていくのがわかった。

「……そうか。
今、お前のことを殺したいくらい嫌いになった」

「殺せるもんなら殺してみなよ!」

ナイフを投げつけ、千葉は逃げ出した。

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