犯罪彼女
「さて、ご飯も食べ終わったけどどうする? このままダラダラしてもいいし、大人の時間に突入してもいいけど」

口角を上げて、俺を試すように尋ねてくる。
ヤりたい気持ちは大きい。久しぶりだし。

「別に私はどっちだっていいよ。明日の仕事だってなんとでもなるしね」

「……ヤらせろ」

俺の言葉を聞いて、千葉は満足そうに笑った。

「昔君が頑なに断っていたのが嘘のようだね。積極的だなー」

「たまにしか会えないんだから、いいだろ」

「ま、いいけど」

千葉はこたつから出て俺の方に寄ってきた。

「シャワー借りるね。君に待てるかなぁ?」

額に軽くキスをしてきた。
可愛いことしやがって。

「馬鹿にすんな。待てるわ」

「あは、そっか。
まぁどうしても待てないならお風呂入って来なよ」

「誰が行くか」

軽く腕を振る。いつも通り、千葉は避けた。

「あははは。じゃ、いってくるね」

千葉はそのまま風呂に入っていった。
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