犯罪彼女
「よう」
昼11時。待ち合わせ場所にすーちゃんが現れた。
いつも通りのすーちゃんの格好。私は前回の反省を活かし、服はワンピースを、それ以外はいつも通りの支度をした。
気付かれないのは悲しすぎるから。
「すーちゃん!」
「何か機嫌いいな」
抱きつこうとした私の頭を押さえて阻止を図る。すーちゃんの作戦は大成功。
「ハグくらいさせてくれてもいいじゃんかー」
「外ですんなって何度言えばわかる」
「相変わらず硬いなぁ」
すーちゃんに言われて、諦めた。