犯罪彼女
「それよりすーちゃん。もうすぐ入場だよ」

水族館のゲートが近付いてくる。時計が指しているのは1時。
長い間並んでいたようだ。

そしてなんとか話題を変えれた。すーちゃんが単純でよかった。

「腹減ったな」

「中入ったら喫茶店あるんだってさ」

「詳しいな」

「情報屋様々ってね」

胸を張り得意げに答える。




この頃の私は、この後何が起こるかなんて何も知らなかった。

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