愛しい君へ
そいつは、しばらくしてやっと唇を離してくれた。



『ハァハァハァ…なッ!? 何によ!?』



あたしは、そう言い
思いっきりそいつを殴った。



「なにすんだよ!?」


『それは、こっちの台詞よ!?
好きでもないのにキスして』




ドッキン…ドキン


何よ…なんなのよ…
最悪。
勝手に…


『っ…つ』



「…」



そうすると…そいつは、あたしを優しく抱き寄せた。
何?
何で抱きしめる?




『いきなり何?!』


「ごめん…」




そういうとそいつは、あたしを放してどこかに行ってしまった。
一体なんだったの?
しかも、アイツ? 誰?










あたしは、多分幻覚を見たのだ!?
きっと。
キスは、そこらの木とぶつかってそういう感触がしただけ…

でも…まだ…感触が…のこってる。
一体あいつは? 誰?
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