キャッツテール
センターサークルにボールが戻る。
清水とは違うチームがボールを蹴り出した瞬間、ちょっとした客が音楽室にあった。
その人は思わず触りたくなるようなふわふわの髪を揺らし。
あどけない笑顔を浮かべてあたしたちの元にやって来た。
音楽室に普通に入ってこれちゃう辺りがさすが元吹部。
吹部じゃない人は絶対躊躇う。
「美月ちゃん」
鈴のような声。
先輩の姿に釘付けになっていたあたしは一瞬だけ返事をするのを忘れそうになった。
「…こんにちは」
少しだけ声が震えた。
やっぱり緊張する。
清水とは違うチームがボールを蹴り出した瞬間、ちょっとした客が音楽室にあった。
その人は思わず触りたくなるようなふわふわの髪を揺らし。
あどけない笑顔を浮かべてあたしたちの元にやって来た。
音楽室に普通に入ってこれちゃう辺りがさすが元吹部。
吹部じゃない人は絶対躊躇う。
「美月ちゃん」
鈴のような声。
先輩の姿に釘付けになっていたあたしは一瞬だけ返事をするのを忘れそうになった。
「…こんにちは」
少しだけ声が震えた。
やっぱり緊張する。