キャッツテール
あたしの声に反応した那智がこちらを見てきた。


そして先輩に気付くと、笑顔になる。


「こんにちは!!りさ先輩、どうしたんですか?」


「ちょっとね。文化祭のことで美月ちゃんに用事があって…」


那智が不思議そうに私を見てきた。


『何をやらかしたの?』って感じの目で。


『何にもしてない』と目で返す。


「美月ちゃんのところにね、すごく票が入っていたみたいで」


先輩が話し始めたけど、よく話が読めない。


「え!?もしかして、ミスコンですか!?」


那智が横から話に入ってくる。


そして興奮したように言う。


…あ、その票ね…。


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