【完】狼様の最愛。
――ガチャ...
「た、ただいまー!!」
お祖母ちゃん達と、向かい合おうと思う。
「最愛ぁ!!」
いや、これは……
「どこ、寄り道してたんだぁ!」
一方的に、私が
「これ以上、心配かけんでおくれ……っ。」
避けてただけ、なのかも知れない。
「お祖母ちゃん……。」
「……おかえりぃ。」
お祖母ちゃんはギュッと、私の手を握って微笑んだ。
お祖母ちゃんもお祖父ちゃんも、私を歓迎してないのではなかった。
ただただ、お母さんを失くした私に、どう接すれば良いのか分からないだけだった。