【完】狼様の最愛。
午前七時五分
登校二日目は、昨日と違い気分がよかった。
気乗りもする。
「遥に、雛ちゃんに、アオイ……。」
三人がいるから、他の人の反応も怖くない。
七時十分のバスが来て、私は乗り込む。
田舎の上、朝が早いだけあって人は相変わらず少ない。
「そう言えば雛ちゃん。昨日同じバス停で降りたけど、朝は何時のバスで行ってるんだろ?」
赤坂村からのバスは、二時間に一回しかない。
奇数時に一本、丘川に向かうバスが来る。
ちなみに、丘川から赤坂村にかけてのバスも二時間に一本。
偶数時に来ることになってる。