【完】狼様の最愛。
「最愛っ、おはよ!」
「……はよ。」
後ろから二番目の、二人席に座ってた私。
雛ちゃんは私の真後ろに座り、隣には何故か当然のようにアオイが座った。
あれ……?
この場合って、女同士の私と雛ちゃん……もしくは、後から来た雛ちゃんとアオイが一緒に座るんじゃ……?
そう思ったけど口に出さなかったのは、当たり前のように隣に座って来たアオイの存在が嬉しかったから。
「最悪ー……朝から汗かいちゃった……。河で水浴びしたい……。」
河?
シャワーとかお風呂じゃなくて?
「二人ともギリギリだったもんね……寝坊?」
「葵君がね!!」
そう言って雛ちゃんは、アオイを力強く指差した。