【完】狼様の最愛。
自分の感情に気付いただけで、フッと心が軽くなる。
ずっと悩んでいた難関の問題が、やっと解けた感じ。
「ちなみに、俺は河鳥とか、可愛いと思うんだよなー……。」
遥を見れば、遥は顔を赤くしていた。
「雛ちゃんのこと、好きなの?」
「んー……まあ、そうなんのかな……。まだそこまではっきりとは言えねぇんだけど……。」
椅子に座ってる遥は、そのまま机に俯せになる。
隠してるつもりなんだろうけど、耳まで赤いよ、遥。
「ふふっ。」
「……何だよ。笑うなよ、最愛。」
不思議だと思った。
昨日初めて話したのに、そんな気がしない。
ずっと前から、友達だったみたい。