【完】狼様の最愛。
友達と恋愛話するなんて、今までの私を思い返すとほんと新鮮。
何だか楽しい。
「厄介な友達を持つと、苦労するぜ……。」
遥がボソッと言った。
言ってることはアレだけど、遥も私を友達と思ってくれてたことが嬉しくて、私は微笑む。
「遥、ありがとう!!」
「おう。頑張れ、最愛。」
遥も顔を上げて、お互い眼が合う。
そんな時、廊下からドタドタと激しい靴音が……。
「最愛!?」
ドアがガラガラッと、勢い良く開く。
そこにいたのは、寝癖の立つアオイ……。
「え、アオイ!?」
アオイはどんどん私に近づいて来て、私の腕を強く掴んだと思ったら、遥を睨みつけた。