【完】狼様の最愛。








「違うよ。あたしは、動物の気持ちがわかるの。」





動物の、気持ち……?





「例えば、その熊さんはお姉ちゃんが大好き。」



「へっ?」



「なっ!?」





サラッと言い放たれた言葉に、私とマンタは眼を丸くする。





と思ったら、マンタがいきなり悠ちゃんに飛びついた。





「何言ってんだよっ、餓鬼!」



「ちょっと、マンタ!」



「あははっ、今度は何か怒ってる!」





まさに十人十色とでもいうように、みんながバラバラな状況。



その中で唯一落ち着いてるのは、ロンだけだった。








< 213 / 376 >

この作品をシェア

pagetop