【完】狼様の最愛。
「朝ご飯はぁ、もう出来とぉや。早くぅ、食べよぉ。」
癖のある、お祖母ちゃんの言葉。
お祖父ちゃんは既に朝食を食べ終えて、畑に向かったようだった。
手をつけた白米や煮物は冷たくなっていて、少し寂しかった。
「ごちそうさま。」
食べ終えたのが八時半過ぎ。
これからどうしようか。
見かけないお祖母ちゃんの姿を探すと、お祖母ちゃんは家の前で誰かと話をしていた。
お祖母ちゃんの手にある肉じゃが、きっとそれはおすそ分け。
美味しいそうだと思った。