【完】狼様の最愛。
「お兄ちゃん!!」
悠ちゃんは遥に飛びついて、遥も安心したように微笑み悠ちゃんを抱きしめる。
「クソ……っ。若いのって、羨ましいな……。」
そう言って遥に続いて、草を掻き分けて出て来たのはヒルナと、崎野先生と女の子……。
あれ?
どうしてここに、崎野先生が……?
崎野先生にべったりの女の子に関しては、悠ちゃんと同い年ぐらいに見える。
驚いたまま先生達を見てると、先生が私の視線に気づいた。
「よぉ、山添。……昼間ぶり?」
「こ、こんばんは……です……。」
変な会話だとは思うけど、とりあえず頭は下げておく。