【完】狼様の最愛。
そ、そっか……。
みんな、私のせいで丘川に帰る手段を無くしちゃったんだ……。
申し訳ない気持ちになり俯いたとき、勲友ちゃんと眼が合った。
不安そうな眼……。
いくら先生が微笑んでても、不安は拭えないよね……。
私の中で、一つの決心がついた。
「……みんな。小さいけど、私の家に泊まる?」
隣にいるアオイの視線が少し厳しくなった気がするが、この際はどうしようもない。
……そして。
「……なんでヒルナがいるの?」
結局家に帰れない遥達は、私の家に泊まることになった。
「アオイ様とマンタは大きすぎて無理だけど、あたしは小さいからね!」