【完】狼様の最愛。
信じられないことがたくさんなのに、信じようと思った瞬間胸の内が軽くなった。
家族じゃなくても、
友達にはなれなくても、
例え人じゃなくても、
私達は“仲間”なんだということ。
その想いと言葉が、今の私を保っていた。
「おはよ、マンタ。」
……だけど時々思う。
「おぉっ……!? ……な、なんだ、最愛か……。」
アオイ達はまだ、私に何かを隠してる気がする。
「アオイ様ならまだ寝てるが……待つか?」
「うん。」
切り株へと腰を下ろす。
ふと以前、マンタが言っていた言葉を思い出した。