【完】狼様の最愛。
そんな風にみんなもいつか、私の目の前から消えてしまいそうで怖い、だなんて……。
「ぃ、……あ……、……最愛!!」
「へっ!?」
急に大声を上げられ、私の体はビクッと跳ね上がった。
「何ボーッとしてんだよ……。朝飯、ちゃんと食べたか?」
私を覗き込むマンタの姿。
眼を見ると、本当に心配してくれたみたいで……。
「ご、ごめんね、マンタ。」
最近の私は、少しおかしい。
自分で言う時点で、そりゃあおかしいのかも知れないけど
「……お母さんのこと、思い出してた……。」
最近の私は、気がつけば直ぐお母さんのことを考えてる。
そう、まるで何かの警告みたいに……。