【完】狼様の最愛。








「なんじゃ……幸せそうではないか。」





あの男の影はしなかったが、亜希は幸せそうじゃった。








神と言えど、大した力はない。



いや、他の者からすれば結構な力があるのだろう。





ただ力を持つ儂からすれば、この力は無能。



自分に使うことは、一切出来ないのだから。





良心を持てというのか、この儂に。





最初はそんなことを思っていたのに、亜希とその娘の為ならば、良心などいくらでも持てそうな気がした。





「亜希の娘に、御加護あれ。」





そして亜希にも、幸せの御加護がありますように……。









< 328 / 376 >

この作品をシェア

pagetop