【完】狼様の最愛。








「一体僕の最愛に何してるの!?」



「お前のじゃない、俺のだ。」





何だかボロボロな状態の中本さん。





あぁ……多分迷ったんだろうな、迎えに行ってあげればよかった……。





「き、キスなんて! 最愛にはまだ早過ぎるよ!!」





……もう高校生なんだけどね。





さっきも言った通り、先週半ば無理矢理退院した中本さんは、今日は山の動物達に謝罪をする為にこの山に来た。



明日からは中本さん、手榴弾の使用やお母さんの事件で、警察の事情聴取に呼ばれてるらしいから……。





しばらくしてようやく、アオイとの言い合いを終えた中本さん。



一度辺りを見渡してから、切り株に座る私とアオイの前に立った。



そして膝を地面につき、手で体を支え、頭をも地面につける。









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