【完】狼様の最愛。
「いいんじゃねーの。」
適当な言葉。
アオイの照れ隠しだ。
それを分かってる周りの動物達は
「仕方ねぇなぁ、許してやるよー!」
「次は無しだからなー!」
「お前、本当に最愛の父親? 似てねぇー!!」
「一杯飲もーぜーっ!」
アオイの一言で、簡単に打ち解ける。
中本さんは動物の言葉がわからないけど、みんなが許してくれたのは雰囲気でわかったようで、涙を流して微笑んでいた。
山の主と呼ばれるアオイ。
アオイがみんなの中心。
みんな、アオイを慕ってるのに……。
アオイ、本当に人間になって良かったのかな……。