【完】狼様の最愛。
みんな“仲間”……。
「これで不安は無いか?」
「うん……。」
家族じゃなくても、
友達にはなれなくても、
例え人じゃなくても、
私達は強い絆で結ばれた“仲間”。
「よし、なら行くぞ。」
え、行くって……?
頷いた私を合図に、アオイは私の手をって勢いよく走り出した。
「えっ!? あ、アオイ!?」
「走れ!」
アオイに手を引かれ、広場を二人で抜ける。
「「最愛!?」」
後ろから中本さんとヒルナの驚く声が聞こえたけど、後ろを向く暇もなく、みんなの姿は見えなくなった。