【完】狼様の最愛。
それだけを言ったアオイは、私を置いて、森の中に駆けて行く。
「えっ、アオイ!?」
私も慌てて、アオイを追いかけようとするけど……。
「マンタ……!?」
マンタが、私の前に立ちはだかった。
「追いかけるな。」
「どうして……!?」
マンタは答えない。
ただただ、私がアオイを追いかけるのを止めた。
「お前には、まだ早過ぎる。」
それから私はマンタに送られて、家まで帰った。
お祖母ちゃんには散々小言を言われたが、今は耳に入らない。