【完】狼様の最愛。
そこからどうして転入生の話になったのかは知らないけど……。
動物を褒める遥の話に比べれば、他の転入生の話なんて、どうでもいい。
「もうっ、見てて感動した!!」
子犬を助ける小鳥、か……。
ちょっと想像したら、なぜかヒルナと重なって、思わず笑ってしまった。
「ふふっ……。」
「なっ、すごいだろ!?」
勘違いした遥は、私が遥の話を聞いて笑ってると思ってる。
敢えて弁解はしないでおこう。
「あ、本題……何だっけ?」
「転入生の話。」
やっと話のズレに気づいた遥。
「そのあとな……。」
と、遥が話を続けようとしたとき……。