【完】狼様の最愛。








キーンコーンカーンコーン





「は!? もう八時半!?」





遥の言葉に、近くにあった時計を見ると、ちょうど八時半になったところだった。





「時間経つの早過ぎだろ。」





私が思ったことと同じことを、遥が呟いた。





「あー……と。最愛、話は後でな。職員室は分かるか?」



「職員室……どこにある?」



「ここを右に真っ直ぐ行った突き当たり。まぁクラスは学年に一つだから、最愛が俺と同い年なら、同じクラスなのは確定だけど。」





遥は向こうを指差して、ニカッと笑う。





……やっぱり、ゴールデンレトリバーみたい。








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