ずっとあたしの心に
私はゆっくりと言った。
でもほんとになんで私のこと助けてくれたの?
私のこと嫌いなはずなのに…
「そっか…。まぁ無事でよかったよ。今度なにかあったら俺に電話するんだぞ?」
微笑みながら私に言ってきた健人。
あぁ、こんなの他の女の子が見たら一瞬で恋に落ちちゃうんだろうな~
「うん、ありがとう。ほんと健人はお兄ちゃんみたいだよね。大切な幼馴染みだよ…。」
私が怪我をすれば家までおんぶしてくれて
私が風邪を引けば友達との約束を断ってまで看病をしてくれて
私が泣いていれば何も言わずぽんぽんと頭を撫でてくれた。
健人はいつでも私を助けてくれたんだ。
「大切な幼馴染み…か……。あははっ!まぁ毎日のように夏といるからな。夏が泣いてるのを慰めるなんて序の口だよ。」