イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
●楽しむ方法を教えてくれますか?
「たけちゃん…。」
「ゆずっ…大丈夫っ?!」
「足…怪我しちゃって…階段から落ちた自分が悪いんだけど…、」
「ゆず、確か劇やるんだよね?大丈夫なの?」
「代わってもらう、梨恵ちゃんに。」
「そっか、まずは教室に戻ろ。」
真剣なたけちゃんはそう言って軽々と私をおぶった。
「……ごめん。重いでしょ。」
「うん。」
「ちょっとはオブラートに包む言い方して欲しかったもんだ。」
「あははっ…よいしょっと……嘘だよ。」
「軽い軽い。」って笑いながら言うたけちゃんの背中は幼かった時よりも男らしくなっていて。
……広い背中だなぁ…。
とても頼りがいのあるしっかりした背中になっていた。
………たけちゃんも…男なんだよね…。
そう実感する。
今初めて、“男”として見た気がする。