イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
「落ち着くね。和菓子も洋菓子も豊富だし、飲み物も美味しい。」
「ほんと?ありがと。」
少し照れくさそうに笑ったたけちゃんの頬は少しだけ赤かった。
「…足、大丈夫?何か…腫れてない?」
「うん…痛い…でも文化祭楽しみたいから。」
「ダメだよ、後で保健室一緒に行こう。」
心配してくれてるんだ。
感謝を込めて、私はコクコクと頷いた。
「…でも、役やりたかったなぁ…」
たけちゃんは何も言わない。
ただ、優しく背中をさすってくれるだけ。
「…劇…楽しみだった。一番の楽しみだった…。なのに…、」
たけちゃんの優しさが心に響いてきて…胸の奥が熱くなった。
視界が歪んで見えるのは、きっと涙のせいだ…。
……グッと涙を我慢する。
こんなので泣いちゃダメだ…。
……強くならなきゃ…過去の事を振り返っても意味なんて無いんだから。
「へぇーこのクラス甘味屋何だ。」
「美味しそうだね。拓斗、ここに座ろ。」
「おう。」
一気に騒がしくなる甘味屋。
女子が誰かの名前を呼んでるみたい。
……ていうか…拓斗…?
声的に、拓斗君と優斗君っぽいような…。