イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
横を見ると、隣の席には拓斗君と優斗君。
……やっぱり、二人だったんだ…。
「…あれ?ゆずちゃ……、」
優斗君は私の存在に気付いたのかこちらを向いた。
笑顔だった優斗君の顔はみるみる驚いた顔に変わっていく。
続いて、拓斗君まで気付いてしまった。
「は?ゆず何で泣いてんの。」
「……ゆずちゃん…どうしたの…その足…、」
……ヤバイ…気付かれた……。
自然と足を引っ込めてしまう。
すると、たけちゃんが口を開いた。
「あの、ゆず…階段から落ちたみたいで。足首がひどく腫れちゃったんです。
これから保健室連れて行くんですけど……、」
たけちゃんの言葉を聞いて、立ち上がる二人。
「いや、その必要はないよ。俺たちがゆずちゃんを保健室まで連れていくから。
君は…たけちゃんって言われてたっけ?」
「あ、はい。霜田 武(しもだ たける)です。」
「うん、武君ここまで面倒見てくれてありがとね。」
「いえ…。」
……二人が…保健室まで連れていく…?
嘘でしょ…?
「じゃぁ、連れて行くね。」
「は、はぁ……。」
そして私を抱き抱えた拓斗君。
拓斗君の肩に乗る私の今の見えてる視界は全てが逆さまで。
は、恥ずかしいよっ……。