イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
広いベッドは、やっぱり二人で寝れば少し狭く感じる。
だけど、人の温もりを感じるからなのか今日の自分のベッドはいつもよりリラックスして寝ることが出来た。
時計の針の動く音が、この静寂を強く強調する。
「ねぇ、ゆずちゃん。」
「どうしたの?」
「……ううん、何でもない。」
…何?今の変な間…。
何でもなくなんかないでしょ。
…秘密事なんて綾斗君らしくないよ…。
「今日の綾斗君…何か変だよ…。」
何も言わない綾斗君。
…何となく嫌な予感がした。
「……秘密…にされるのイヤだよ…。
話してよ、私が関わってる事は分かってるから…言ってよ…。」
「……ゆずちゃんを傷付けたくない。」
「言わない方がよっぽど傷付くよっ!!」
勢い余ってベッドから起き上がってしまう。
何だろう…やっぱり……、
……嫌な予感がする。
自分が想像している以上に事が大きい気がする。
綾斗君の言う通り、きっと私は傷付くのかも知れない。
けど、知らないよりはマシだ。
逆に傷付いてでも知っておいた方が良いのかも知れない。
「あのね……、」
意を決したのか綾斗君は口を開いた。