イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
●それは事実何ですか?
「…今日、劇の時さ…梨恵ちゃんが俺にキスしたって…知ってるよね…?」
「うん…。」
「それは事実何だけど…その時にね…」
綾斗君の顔が曇る。
「……俺たち3人がゆずちゃんに少しでも近づいたり、関わったりしたら……ゆずちゃんに最低な事してやる…って…。」
…え…?
梨恵ちゃんがそんな事言ったの…?
あの優しい梨恵ちゃんが…?
…私に何をする気なの…?
ヤバイ…疑問が多すぎる…。
「…だから、私を避けてたの…?」
「うん…ごめん。」
それは事実なの…?
そんな事聞かなくても綾斗君の深刻そうな顔を見れば嘘ついて無いことははっきりと分かる。
……だけどっ…!!
「…だけどっ!!…梨恵ちゃんにそう言われたからって私を避けないでほしい…。」
「でももしっ……、」
「良いのっ……大丈夫だから…確かに梨恵ちゃんがそんな事言うなんてショックだったけど、私にとっては避けられる方がよっぽど傷付く。
信じてる綾斗君にそんな事されるのは……すごく悲しいよ…。」
…綾斗君はきっと必死に悩んでくれた。
私を思って“避ける”つまり関わらない方を取ったんだ。
「……ごめん…ゆずちゃん…。」
「梨恵ちゃんの言ってる事は本当なのかも知れないけど、それで綾斗君とか拓斗君とか優斗君とかと喋ったり出来なくなるのはイヤだ。」
「うん…。」
「だから私は気にしない。梨恵ちゃんの言ってる事は気にしない。」
「うん…。」
梨恵ちゃんに何かされるかも知れない。
だけど…何となく大丈夫なのかなって思う。
根拠のない自信だけど、何か…多分大丈夫…。
3人を私が信じてるのと同じで3人も私を信じてるくれてる。
…うん、きっと大丈夫。
「じゃぁ、何かされたら俺たちに言うんだよ。」
「うん。」
「俺たちの事頼ってね?」
「うんっ…!!」
梨恵ちゃん…私の事嫌いなのかも知れない。
だけど、何かされるからってそんなので
怖がってたら弱い自分のままだ。
3人いるから…絶対大丈夫。