イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
「ま、俺らの親父と校長裏で繋がってっから……あの女、どうなるかわかんねぇな。」
「拓斗君…それ…どういう意味…?」
「俺ら意外と監視されてるから、その監視から通じて今回の事がバレればあの女は即退学。」
……嘘……。
梨恵ちゃんが……退学って……、
心の中は黒い自分と白い自分との葛藤だった。
……退学させられるのは当然なんじゃないかって思っている自分がどこかにいる。
大切なクラスメートであり、大切な同級生であり……大切な、大切な友達。
クラスの女子たちが綾斗君に目がいって、少し孤立していた私に優しく話しかけてくれたのは梨恵ちゃんだったから。
……許さないのが正しいのか、許すのが正しいのか、よく分からない。
だけど…、
……だけどっ…、
「私、ちょっと行ってくる!!」
足の痛み何か今は関係ない。
走れ。