イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
「今日の事についての話……って言ったらもう分かるよね?」
その問いに、小さく頷いた。
「梨恵ちゃん……梨恵ちゃんはどうなるんですか?!」
「うん、残念だけど退学処分だねぇ…。」
「退学処分って………何で…っ…、」
「あの行為は助けようがないよ。退学処分じゃないと。」
そうかも知れないけど……、
良く考えてみたら、梨恵ちゃんのあれはただの嫉妬から生まれたもので……、
絶対にとは言い切れないけど…罪悪感はあるはずだよ…!!
「ダメです……退学処分は……、」
「ゆず……、」
拓斗君が私の手を優しく握った。
「ゆずちゃんの気持ちは分かるけど…、」
「あのっ……梨恵ちゃんは孤立していた私に優しく手をさしのべてくれて……それで……話しかけてくれてっ……」
「だからっ…」と言いかけた時、校長先生が提案を出した。
「…本当はこんな事しちゃいけないんだけど、2週間の停学処分で良いかな?」
停学処分……ってことは、2週間が過ぎれば学校に来れるんだよね…?
「何もなかったかのように過ごしてもらう事は出来ないよ。
ちゃんと、ゆずちゃんにした事を反省してもらわなきゃいけない。
…だからこの2週間は、償いみたいなもの。2週間何てけっこう軽めでしょ?」
校長先生なりの優しさ。
教育についても私の気持ちもちゃんと考えてくれてる…。
「…はい、それでお願いします。」
校長先生は優しく笑った。
「あの、梨恵ちゃんには…私がこうしてやって来た事言わないでください。
多分だけど、反省の気持ちがあるなら自分から謝って来ると思うので。
……お願いします。」
校長先生が頷いたのを見届けて私たちは校長室を後にした。