イケメン三兄弟と同居する事になっちゃった?!
●三度の目のキスですか?
「あ、メールきた。いつもの場所に来てだってさ。」
「ほんと?じゃぁ行こうよ。」
「うん、そうだね。」
ここの教室から、あの秘密の部屋までは距離が短い。
つまりあの女子たちに見つかる可能性は低いって事。
綾斗君は私の足を気遣ってくれたみたいで、優しく手を握ってくれた。
***
「お、来た。」
「もう急にいなくなるからビックリしたよ。」
二人に謝りながら私たちはソファに座った。
何か…さっきの綾斗君の事とか梨恵ちゃんの事とか…短時間にいろんな事がありすぎた…。
……はぁ、何か疲れた…。
目をゆっくりと瞑れば、今からすぐに寝ることが出来てしまう程。
「ゆず疲れてんなら寝ろよ。俺たちここに居てやるから。」
「うん、ありがとう…。」
足も痛めてるのに無理に動かし過ぎちゃった…。
拓斗君の一言で安心して私は眠りにつくことが出来た。
やっぱり3人が居てくれると安心出来る。
パパとママが居たときと同じ感覚…。
だからなのか…私は3人が好きだ…。
だけど、何だか違う感情が交ざってるんだよね…。
分かりそうで分からないこのもどかしさ…。
……今は良いや、分からなくて。
眠いから……早く寝たいし…今は何も考えたくない…。